今後の地理教育における「持続可能な開発目標」(SDGs)の位置づけ―高校「地理総合」の学習内容を中心に―(研究ノート)
京都精華大学紀要第54号
121-130
高校地歴科に今後新設される必修科目「地理総合」では、「地球的課題と国際協力」という学習項目が置かれる。この学習項目では、地球環境問題や資源・エネルギー問題など「持続可能な開発目標」(SDGs)に関連の深い内容が取り扱われることになる。本稿ではこの点に注目して、すでに先行的に千葉県の高校で行われている授業実践例などを踏まえ、今後の地理教育実践(特に高校段階)におけるSDGs関連の学習内容の扱い方について、高校公民科や中学校社会科の内容との連携も視野に入れて検討を行った。