「学校の危機管理」に対する被害者家族・遺族の反応と教育政策形成―もう一度「教育学」的議論に立ち戻る必要性
『日本教育政策学会年報』第28号
40~54頁
日本教育政策学会編
本稿は重大事故・事件発生後の「学校の危機管理」に関する諸対応について、2013年制定の「いじめ防止対策推進法」に注目して論じたものである。特に本稿では、いじめの重大事態の被害者家族・遺族側から地方教育行政当局やマスメディア、さらには中央省庁(文部科学省を含む)、各政党への働きかけが行われている点に注目し、それがその後の教育政策形成にどのように反映してきたかを検討を行った。