本稿では、2022年度から実施される高校地歴科の新設必修科目「歴史総合」の授業内容を、社会科地歴科教育法を受講する本学の学生が構想するにあたって留意すべき事項等について検討を行った。まず本稿では、「近現代史重視」や「日本史と世界史の接続」「探究的な学び」などのキーワードに注目し、「歴史総合」の学習指導要領の検討及び先行的な授業実践や研究動向を紹介した。その上で、社会科地歴科教育法の授業時に、本学の学生に「開国と明治維新」という単元の指導計画及び授業(学習)指導案作成を行わせた際に生じた諸課題などについて検討した。