ハの字の両側を見つめる学校事故・事件学(第4回・最終回) 「訴訟以外」のところにも課題がたくさん詰まっているのでは?
単著、『季刊教育法』第197号、2018年6月。92-97ページ。とかく学校事故・事件において「訴訟」が原告になる被害者家族や遺族側からも、被告になる学校・教育行政側からも注目される現状にある。また、これに関連して、双方の側から法学的な研究が長年、蓄積されてきた。しかし今後は、被害者家族や遺族と学校・教育行政が訴訟に至る前の過程や、双方が訴訟の間に直面する諸課題についても、フィールドワークをとおして、学校事故・事件研究はもっと注目をし、検討を積み重ねていく必要があるのではないかと論じた。