デジタル・シンセサイザのユーザにとってのキーボード観 ―― 1980年代における「音作り」の実践を例に
『ポピュラー音楽研究』第12号
キーボードが「楽器」であると同時に「機材」とみなされることについて、その多義性を1980年代におけるデジタル・シンセサイザの受容に焦点を当てて論じた。アマチュア音楽におけるシンセサイザの音色をめぐる認識の変化などを通じて、キーボードを「非鍵盤」としてとらえるユーザ層が形成されたことを示した。