「楽器としての録音技術」の多義性 ―― ターンテーブリズムにおける「演奏する身体」をめぐって
『東洋音楽研究』第74号
録音機器を「楽器」としてとらえた場合に生じる多義的な意味について、ターンテーブリズムを例に考察した。そこでの身体性はDJが操作する機器やコンペティションといったコンテクストによって枠付けられており、そのつど多様な仕方で「演奏」という概念を分節化し得ることを明らかにした。