サステナビリティの観点からファッションにおける魚革活用の可能性に焦点をあてた実践的研究「FISHSKINプロジェクト」は、魚革製品に関する各国の伝統技術を調査・集積し、持続可能な素材開発と海洋資源を軸にした循環型経済の構築を目指す、学際的かつ革新的な研究であり、ファッションデザイン、マテリアルサイエンス、海洋生物学といった異なる領域の機関が参加し、欧州委員会の「ホライズン2020」助成を獲得し、2019年1月から始動した4年間の多国間産学連携共同研究である。(注:コロナ過の影響により2024年1月まで延長)
助成金獲得前の2018年よりプロジェクトに参加しているが、この2年間はコロナ過で研究の進捗が滞ったことや期限の延長があったこともあり、プロジェクト終了まで残り1年半ほどのこのタイミングで中間報告としてまとめることとした。本報告では、まず参加の経緯とプロジェクトの概要について説明を行い、プロジェクトで行った会合、試作の為の実験や調査についての報告、最後にまとめとして今後の課題や研究の方向性について意見をまとめる。
共同研究プロジェクト参加機関:
*シェンカー大学(幹事校) *ロンドン芸術大学 *ノルディックフィッシュレザー社 *アルスティンクトリア *イタリア技術研究所 *イスラエル海洋センター *コルニットデジタル社 *アイスランド芸術アカデミー *ヴィタレンタ *京都精華大学
*本研究は、EU最大規模の研究助成「HORIZON2020」の助成対象プログラムです。