構成主義の光の造形
美学会大会
金沢美術工芸大学
L・モホイ=ナジの写真論に関する研究発表。彼の写真は、戦後のアメリカなどで形式主義的であると批判された。しかしこの形式主義とは、写真における視覚の実験であり、今日の写真に大きな影響を与えている。彼の写真の根本概念である「新しい視覚」について、光のファクトゥーラ(Lichtfaktura)の概念に注目し、その光の造形が人間の知覚の拡張を目指していたことを指摘した。