国際構成主義の研究─ドイツ及び東欧におけるロシア構成主義の変容─
京都工芸繊維大学
国際構成主義は、二つの大戦間にロシア構成主義の西側のアヴァンギャルドによる受容と変容によって生まれた芸術運動である。ドイツ及び中欧各地で花開いた国際構成主義について、当時の理論的背景を分析し、国毎の社会的背景の違いを鑑みた上で、さらに今日的意義を捉え直す試み。歴史的経緯だけでなく、芸術、デザイン、写真、映画などの作品分析を通して詳細に論述した。社会と芸術との連関を問い直すことは、デザインを研究する上で重要なテーマであることを指摘した。