明治20年代の京都に於ける図画教育 指導書『小學日本画初歩』から
日本デザイン学会第62回研究発表大会
千葉大学
明治時代、京都は急速な人口減少と経済的損失を被った。人々は、産業復興の為、初等教育の充実に力を入れ、独自の教育政策を求めた。小学校の描画教育は、明確に染織や陶芸の職人を育てるための訓練を目指しており、その独自の教育方針は、国定教科書が制定された後もしばらく続けられた。本研究では、高等小学校で実際に使用されていた教員の手引き書を取り上げ、当時の指導方法の特徴を明らかにした。(筆頭谷本、他1名)