盲唖院の教育的遊戯物について -日本における盲児教育の始まり-
2016年度(第20回)道具学会 道具学研究発表フォーラム
鎌倉五山第四位臨済宗円覚寺派金寶山浄智寺書院
京都府立盲学校資料室での調査を基礎に、盲学校の草分け的存在であった京都盲唖院創立者古河太四郎が考案した盲児教育の資料を紹介し、萌芽期の盲児教育について考察した。古河は生活訓練に遊びの要素を加えて、先ず盲唖児達が自主的に楽しく学ぶ機会を与えようと工夫していた。特に身体性を重んじた独自の教育方法には、今日の盲児教育にも繋がる様々な示唆がうかがえた。